【アロマテラピー活用法】ラベンダーのアロマテラピー効果と使い方

アロマテラピーは、自然の植物から抽出される精油を用いて、身体や心の健康をサポートする療法です。その中でも、ラベンダーのアロマテラピー効果は非常に優れており、ストレスや不安の緩和、リラックス効果、睡眠の改善などに効果があることが知られています。しかし、ラベンダーをどのように使うのが効果的なのか、どのようにして効果を得ることができるのか、初めてアロマテラピーを試す人にとってはわからないことも多いかもしれません。

この記事では、ラベンダーのアロマテラピー効果について詳しく解説し、具体的な使い方や注意点を紹介しています。どのような効果があるのか、どのようにしてラベンダーを生活に取り入れることができるのか、また、どのような効果が期待できるのか、その使い方や注意点についても解説しています。

初めてアロマテラピーを試す人から、既に生活にアロマテラピーを取り入れている人まで、幅広い層に役立つ情報が詰まった記事です。ぜひ、ラベンダーのアロマテラピー効果を活用し、心身ともにリフレッシュしましょう。

アロマテラピーとラベンダーの基礎知識

アロマテラピーとラベンダーについておさらいします。

アロマテラピーの概要

アロマテラピーは、植物から抽出された精油を用いて、身体や心の健康をサポートする療法です。精油は、植物の花、葉、茎、根、果皮などから抽出され、各種成分が含まれています。その成分によって、香りや効能が異なります。アロマテラピーは、精油を吸入したり、皮膚に塗布したりすることで、心身の調和を促します。

ラベンダーの基本的な情報

ラベンダーは、地中海沿岸地域原産のハーブです。古代エジプトでは、ミイラの防腐剤や香料として使われていました。また、古代ローマでは、入浴剤や医薬品としても用いられていました。

ラベンダーの種類

ラベンダーには、数多くの種類があります。代表的な種類には、アングスティフォリア（イングリッシュラベンダー）、ストエカス（フランスラベンダー）などがあります。それぞれ、香りや成分、効能が異なります。

ラベンダーの主な栽培地域

ラベンダーは世界中で栽培されていますが、特にフランス、ブルガリア、イギリス、日本などが有名です。

フランスは世界有数のラベンダー生産国であり、南フランスのプロヴァンス地方が最も有名です。プロヴァンス地方は、紫色に染まった広大なラベンダー畑が広がる美しい風景で知られています。

ブルガリアは、高品質なラベンダーの産地として有名で、国の主要な輸出品目の一つです。

イギリスは、主にイングランド南部に広がるラベンダー畑が有名です。

日本でも、北海道や東北地方など、涼しい気候の地域でラベンダーが栽培されています。

ラベンダーの収穫時期

ラベンダーの収穫時期は、種類によって異なりますが、一般的には夏から秋にかけての時期に収穫されます。

ラベンダー精油の抽出方法

ラベンダーの精油は、水蒸気蒸留法という方法で抽出されます。水蒸気蒸留法とは、水蒸気を使って植物から香り成分を蒸発させ、その蒸気を冷却して液体に戻し、精油を分離することで抽出します。
具体的には、植物を水蒸気の通る容器に入れ、容器の下にボイラーを置き、ボイラーから水を加熱して水蒸気を発生させます。この水蒸気が植物にかかると、植物の中に含まれる香り成分が蒸発し、水蒸気と共に上昇します。その後、水蒸気と香り成分が冷却され、液体に戻ります。そして、水の部分は芳香蒸留水として、精油の部分はエッセンシャルオイルとして利用されます。

ラベンダーの香りがもたらす効果について

ここではラベンダーの持つ様々な効果についてご紹介します。

ラベンダーのリラックス効果

ラベンダーの香りには、気持ちを落ち着かせる効果があります。ラベンダーのやさしい香りを嗅ぐことで、リラックス効果をもたらします。また、ラベンダーの香りは心拍数や血圧を下げる作用もあるとされ、ストレス解消に役立ちます。

ラベンダーの鎮静効果

ラベンダーの香りは、鎮静効果をもたらします。ラベンダーの香りを嗅ぐことで、不安や緊張を和らげることができます。また、ラベンダーの香りには、抗不安作用もあるため、不眠やパニック障害の緩和にも役立ちます。また、ラベンダーとベルガモットやオレンジスイートの香りと合わせて嗅ぐことでより不安や緊張緩和の効果が期待できます。

ラベンダーのストレス緩和効果

ラベンダーの香りは、ストレスを緩和する作用があります。ストレスが原因で起こる頭痛や肩こり、消化不良などの症状に対しても効果的です。また、ラベンダーの香りは、疲れやストレスから回復するための睡眠の質を高めることにも役立ちます。

ラベンダーの抗うつ効果

ラベンダーの香りには、抗うつ作用があります。ラベンダーの香りを嗅ぐことで、気分をリフレッシュし、心身ともにリラックスすることができます。また、ラベンダーの香りは、抗不安作用もあるため、うつ病や不安障害の治療にも使用されています。さらに、ラベンダーの香りは、集中力や記憶力の向上にも役立ち、学習や試験期間中の学生や、仕事で長時間集中が必要な人にもおすすめです。
また、ラベンダーの香りには、抗炎症効果や抗菌・抗ウイルス効果もあるため、肌荒れやニキビ、感染症の予防にも役立ちます。さらに、ラベンダーの香りは、虫除け効果もあるため、キャンプやアウトドアでの使用もおすすめです。

ラベンダーの使用方法について

当記事でいう『精油』とは天然成分100％のエッセンシャルオイルのことです。『アロマオイル』『フレグランスオイル』などの名称、合成香料などが添加されたものは皮膚への直接塗布はお控えください。ラベンダーの精油は、皮膚に直接塗布することも可能とされ、アロマディフューザーやアロマスプレーとして香りを楽しむこともできます。

実際にラベンダー精油の使い方について解説します。

アロマディフューザーで使用する場合

アロマディフューザーで使用する場合は、本体に適量の水を入れ、そこにラベンダー精油を数滴垂らしてディフューザーを稼働させます。空気中にラベンダーの香りが広がり、リラックス効果を得ることができます。アロマディフューザーにも様々な種類がありますが、なかには水を使わない製品もあるようです。使用方法詳細は製品の取り扱い説明書をよく確認してください。

アロマスプレーの作り方と使い方

ラベンダーの香りを手軽に楽しむ方法の一つに、アロマスプレーを作る方法があります。アロマスプレーは、ラベンダー精油を水やアルコールで希釈したものをスプレーボトルに入れて使います。作り方は、スプレーボトルに適量の水やアルコールを入れ、そこにラベンダー精油を数滴垂らし、よく振って混ぜたら完成です。

以下の分量で実際にアロマスプレーを作ってみましょう。

• 水25ml
• エタノール5ml
• ラベンダー精油：5～6滴

枕元や布団にスプレーすることで、ラベンダーの香りでリラックス効果を得ることができます。また、湯船に数滴のラベンダー精油を入れて入浴することで、リラックス効果や肌の保湿効果も期待できます。
皮膚に直接塗布可能とされるラベンダーですが安全のため精油はそのまま直接肌につけることは避け、必ず希釈して使用するようにしてください。皮膚にかゆみや痛みなどの刺激や赤くなるなど異常を感じた場合直ちに使用をやめてください。

ラベンダーの花の使い方

ラベンダー精油の使い方について簡単に説明してきました。ラベンダーの花には精油になる前からすでにいい香りがしますね。ラベンダーの花の楽しみ方もご紹介します。

ドライフラワーとしての使用方法

ラベンダーの花はドライフラワーとしても人気があります。乾燥させたラベンダーの花を束ねたり、リースやポプリに加ええて香りを楽しめます。また、ドライフラワーを入れた容器に熱湯を注いで、お部屋にラベンダーの香りをやわらかく拡散させることもできます。『やけどに注意！』

ラベンダーティーの作り方と飲み方

ラベンダーを使ったお茶も、リラックス効果が期待できます。ラベンダーティーの作り方は以下の通りです。

材料：ドライラベンダー
熱湯　約300ml
ハチミツ、レモンなどの好みの調味料（任意）
作り方：紅茶ポットやティーマグに、ドライラベンダーをティースプーン1～2杯入れます。
熱湯を注ぎ、蓋をして2、3分間蒸らします。
蒸らした後、茶こしでこします。
好みに応じてハチミツやレモンを加えて飲みます。
注意点：ラベンダーティーの芳香は独特で、好き嫌いが分かれます。初めての方は少量から始め、自分に合う濃さに調整してください。

ラベンダーの注意点と副作用について

様々な効果が期待できるラベンダーですが注意すべき点もあります。

ラベンダーの使用上の注意点

ラベンダー精油は、皮膚に塗布することが可能とされますが安全のため必ず希釈することが重要です。使用前にパッチテストも行うとより安心です。また、妊娠中や授乳中の女性、小児、高齢者の方などは、使用前に医師に相談することをお勧めします。特に、アレルギー体質の人は、ラベンダーによるアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

禁忌、使用制限

ラベンダー精油は、一般的に禁忌はないとされていますが内服することは推奨されていません。また、ラベンダーは鎮痛作用や身体を温める作用があるため、低血圧や出血性疾患の方は注意が必要です。医師の指示に従い場合によっては使用を控える必要があります。

皮膚刺激・炎症・頭痛やめまい

ラベンダー精油を未希釈で使用すると、皮膚刺激や炎症を引き起こすことがあります。香りに敏感な人は、頭痛やめまいを引き起こす可能性があります。万が一、ラベンダー精油を誤って飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受ける必要があります。

ラベンダー以外のアロマテラピーの効果について

ローズマリーの効果

ローズマリーは、記憶力や集中力を高める効果があるとされています。また、ローズマリーには免疫力を高める作用があるとされており、抗酸化作用が強く、体内の活性酸素を除去する効果があるため、免疫力アップにつながるとされています。ラベンダーとの相性も良く一緒に使うと様々な効果が期待できます。

ユーカリの効果

ユーカリは、呼吸器系のトラブルの緩和や抗菌作用があることで知られています。清涼感のある香りは咳や鼻づまりなどの症状を緩和することにも役立ちます。ユーカリの持つ抗菌作用は、清潔な空間作りにも役立ちます。ユーカリ以外にも、ティートリー、ペパーミントなどの精油にも、呼吸器系のトラブルを緩和する効果があると言われています。気道の炎症を抑える、痰を切る、鼻づまりを解消するなどの効果が期待されています。

レモンの効果

レモンの爽やかな香りには、気分を明るくする効果があります。そのため、鬱やストレス症状の緩和に役立つとされています。また、疲労回復にも効果的であるとされています。他にグレープフルーツ、オレンジ、ベルガモットなどの精油にも、気分を明るくする効果があるとされ、ストレスや不安を軽減する効果も期待されています。

おわりに

ラベンダーは、その美しい花や香りから、古くから人々に親しまれてきました。アロマテラピーとしてだけでなく、料理や石鹸などの香り付けにも利用されます。リラックス効果や不安緩和効果、抗菌作用や防虫効果もあり、アロマテラピー初心者の方にも扱いやすい精油の一つです。
しかし、ラベンダーには注意点もあります。香りに敏感な人やラベンダー精油が苦手な人は、頭痛やめまいを引き起こす可能性があります。また、特に禁忌はないとされていますが妊娠中や授乳中の女性、子供、高齢者、病気の人などは、医師の指示を仰ぐことをおすすめします。

ラベンダー以外にも脳機能の改善や免疫力の向上に役立つローズマリー、呼吸器系のトラブルの緩和や抗菌作用があることが知られているユーカリ。気分を明るくする効果や疲労回復効果があるとされるレモン。これらの精油とラベンダーを組合わせて使うことで色々な香りを楽しむとともに様々な効果など期待できます。

アロマテラピーを生活に取り入れる、まずラベンダー精油を試してみませんか？

最後までお読みいただきありがとうございます。