前回の記事では、ウィッカやウィッチクラフトの基本と、「自然とつながる魔女の暮らし」についてお話ししました。
今回はその続きとして、魔女の暮らしに欠かせない“月”をテーマにします。
この記事で紹介する魔法や暮らしのヒントは、特定の宗教や信仰を強いるものではありません。
自分のペースで、日常をちょっと特別にする“魔女の暮らし”を楽しんでくださいね🌿
目次
月と魔女の関係
魔女にとって月は、ただの天体ではなく「リズムの目安」。
自然のサイクルとともに生きるウィッチクラフトでは、月の満ち欠けが“心のバロメーター”として大切にされてきました。
月はエネルギーの鏡
月は太陽の光を映す鏡のような存在。満ちたり欠けたりする姿は、私たちの心の波にもよく似ています。実際、潮の満ち引きにも影響を及ぼします。
新しいことを始めたい日、ちょっと疲れて休みたい日──その揺れも月のリズムとリンクしているといわれています。
古代から続く“月の魔法”
古代では多くの文化で、太陽を男神、月を女神として象徴していました。アルテミス、セレーネ、ヘカテーなど、
「女性性」や「直感」「再生」を司る存在として崇められてきたのです。
今回は深掘りしすぎず、詳しくは別の記事でご紹介します。
現代の魔女にとっての“月”
ウィッチクラフトでは、満月や新月などを意識して過ごすことが「心の整え方」に繋がります。
特別な儀式をしなくても、“今日は満月なんだな”と夜空を見上げるだけでOK。
月の満ち欠けと心のリズム
月はおよそ29.5日で満ち欠けを繰り返します。それぞれのフェーズには、心と行動に寄り添うエネルギーがあります。
新月:はじまりとリセット
真っ暗。月の代わりに星々が輝きます。
何かを「始める」タイミング。願い事や目標をノートに書くのにぴったりの時期です。
イヤなことがあったり、最近は凹みがちなあなたも、ここらで一度気持ちを切り替えましょ。
上弦の月:成長と行動
少しずつ満ちていく月のように、アイデアを形にしていく時期。
勇気を出して一歩踏み出すと、自然と流れが味方してくれます。
満月:感謝と解放
満ちたエネルギーを感じながら「今あるもの」への感謝を伝える日。 明るく優しい光は月光浴にもってこい。月から元気を分けてもらって次の満月までに何か目標を決めてみるのもいいでしょう。
キャンドルを灯したり、ゆっくり過ごして自分の頑張りをねぎらう時間を過ごしましょう。
※「サバト」や「エスバット」といった季節や月の祭りもありますが、
少し専門的なので次回以降ご紹介します。
月光浴の魔法
月光浴ってなに?
“ムーンバス”とも呼ばれる月光浴は、満月の光を浴びて心と体を浄化する、古くから伝わるシンプルな魔法。クレオパトラも月光浴してたとか。
光が差し込む窓辺で深呼吸するだけでも、じゅうぶん効果があります。
科学的な根拠は乏しいのですが、セロトニンの分泌を促し心を落ち着かせてくれたり、リラックス効果も期待されてます。
月のエネルギーを取り入れる
満月の夜、水をグラスや瓶に入れて月明かりに一晩当てると「ムーンウォーター(月光水)」が作れます。
翌朝、その水を観葉植物にあげたり、おまじないのスプレーに使ってもOKです。
心を整える夜のルーティン
- 窓を開けて月をぼーっと眺める
- 静かにお気に入りのドリンクを飲む
- キャンドルをひとつ灯す
それだけでも、心が“今ここ”に戻ってきます。魔法は、ほんの少しの時間と意識の向け方から生まれるのです。儀式や祭壇、唱える呪文、絶対に必要ってわけではないのです。
今日の魔法ステップ
今夜、5分だけ月を眺めてみましょう。
- 深呼吸を3回
- 今日あった「うれしいこと」を1つ思い出す
- 小さく「ありがとう」と心の中でつぶやく
たったそれだけ、月があなたの心が整うのを助けてくれます🌕💫
まとめ
- 月は魔女にとって、自然と心をつなぐ象徴
- 満ち欠けのエネルギーを感じるだけで、心が整う
- 月光浴は手軽にできる癒しの魔法
ウィッチクラフトの魅力は「興味」を持ち、「感じる」ことから始まります。特別な力はいりません。
次回予告
次回は、魔女たちが大切にしてきた「エスバット」や「サバト」について。
季節の祝いや、月や自然を感じる行事を通して、日常の中に“祝祭の魔法”を取り入れる方法をお届けします✨
